離婚予定日、極上社長は契約妻を甘く堕とす

 寝ている間にスーパーに行って、また家出したと勘違いされて和也さんを焦らせてしまった一昨日から、私は家から一切出させてもらっていない。


「和也さん……ちょっと、待って」
「いいよ。いくらでも考えて」


 彼の気を逸らそうと、タブレットでゲームをしようと提案した。しかし、これもどうやら失敗だった模様。

 以前のように向かいあってするのではなく、ソファで私のすぐ隣に座った和也さんはぴたりと身体を寄り添わせてとにかく距離が近い。

 違った、ゼロ距離だ、これでは。

 しかも、自分の番が終わると私の腰に手を回して、腰や胸の下を撫でたり耳にキスしたりして邪魔をしてくる。
 おかげで、私はまともに考えられない。どうにかひとつ手を打って、


「はい! 次、和也さん」


 と彼にタブレットを近づけると、彼は既に次の手を考えてあって片手ですぐに終わらせてしまう。
 そうしてまた、私の番だ。

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