暴君陛下の愛したメイドⅠ《修正版》
「あの者の罪は問わない。身を挺して主人を守った行動と、証拠の提出に免じて無罪とする」
本当はシェパード家の人間である以上、同じ処分にすべきなのだが。
あのメイドを勝手に処分すれば、アニが怒りそうだ。
「報告は以上だな?」
「あぁ、そうだが…」
「アニの様子を見てくる。もしかすると、起きてるかもしれない」
「また行くのかっ!?先程行ったばかりだろう!それに追加の仕事が…!」
何やらファンがワーワー騒いでるが関係ない。
今日こそアニが目覚めている事を願いながら、執務室を後にする。