暴君陛下の愛したメイドⅠ《修正版》
似ている。だが……違う。
確かめるように優しく髪に触れてみると、金色の中から一本だけ違う色が混じって見えた。
「これは……黒」
知っている色に手が止まる。
もしも、この髪色が金色でなく黒髪なら。
俺はこの女をよく知っている事になる。
覚悟を決めて、少しずらしてみると…
「やはり、そなただったのか」
そこに居たのは、黒髪の女。
そして、俺が会いたかった女だった。
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