秘密の恋
廉斗の家に帰って少しゆっくりする。


『それにしても、また痴漢……?』


実は入学式の日に、行き過ぎた痴漢をされたことがある。触るだけじゃ終わらなかった。

指突っ込まれたもん。


ホントにやばくて、その時は陸がたまたま同じ電車に乗ってて助けてくれたけど、すごく辛かった。


その事は先生にも話してあるんだけど……早く帰ってこないかな。


そう思って小さく丸まってたらいつの間にか寝てたみたい。



「────華、千華、起きて」

『んうぅ……廉斗……?』


あれ、寝てたんだ……。

廉斗がいる……?
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