秘密の恋
さっきの痴漢がフラッシュバックしてきた。


『っ!ふぇっ』

思わず泣き出してしまった。


「千華?どうした?」


心配そうな顔して廉斗が顔を覗いてくる。


『ふ、ぅち、かんっ!グスッ』


「痴漢?されたの?」

ピクっと廉斗は体を反応させて怖い顔して聞いてきた。

私は言葉が出なくてこくこくと頷く。


「何された?」

『グスッ触られた、だけ』

「そっか」


廉斗はポンポンと背中を撫でて落ち着かせてくれる。
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