秘密の恋
ポチャン─ポチャン───


『廉斗?近くない……?』


そう、浴槽に入ってからも廉斗は私のことをぎゅっとしたまま黙ーってお風呂に入っている。


「……近くない」


え?何、ちょっとキレてるんですけど!?

私なんかしちゃったかなっ?

私はくるりと振り向いて、

『廉斗……どうして怒ってるの?』

そう聞いてみた。
私が何かしたなら謝らないと!

「怒ってない」


バリバリ怒ってるじゃんか……怖いよ……。
< 62 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop