秘密の恋
『あ、陸と明香里だ』

私がぽつりとこぼした言葉で廉斗の車が止まる。


廉斗は窓を開けて2人に声をかける。

「うおっ廉くん!」

「え、乗っていいわけ?じゃあ遠慮なく」

『あはっちょっとは遠慮しなよ!』


……笑えてる、かな。


「……まぁ遅れるから行こーぜ〜」

陸は気づいたかな、何かあった事。


「そうね」

明香里も気づいてそう。


私は明香里の肩に頭をのせる。


「私は千華の味方だよ」

そう明香里は小さな声で言ってくれた。


その言葉で私は1滴、涙を流した。

その涙を陸が拭ってくれる。


優しい友達持ってよかったなぁ。


『ありがとう』


2人はふっと笑ってくれた。
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