ホムンクルスとの恋
第4章 いつまでも


なんとか先手はうってみた。命に別状はなくしばらくは透明な液が入った筒の中に安静にするようにした。



じっとレインを見つめる私に心配したのか



「葵先輩。ホムンクルスが人間らしく行動をおこせられる日は、やって来るでしょうか・・・」



「必ずやって来る。私を信じて?あの子はーーーレインは私の大切なホムンクルスだもの。信じないと可哀想じゃない?最後まで信じてあげましょう。」



「はい。」



一ヶ月後。筒の中から取り出されたレインに声をかけて見ると



「葵さん、おはよう。僕はあれからどうしていたのかよく覚えてないです。何か知ってたら教えて?」



「・・・レインが気にするような事はないわよ?歩ける?いらっしゃい」



両手を広げると少しぎこちなさそうに足を動き始めてきてくれて嬉しかった。後輩は何も言わず立ち去ってくれていた。



「葵さん。僕はずっと貴方に言いたかった事があります。人間と同じように愛情を注いでくれて、仲間と仕事の大切さ社会の学びを丁寧に教えてくれた。僕の命の恩人。そしてーーー愛している女性の存在・・・」



「レイン・・・っ。」



「葵。愛してます。僕の気持ち(命の愛心)、受け取って下さい。」
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