私に恋する可能性
「お前死ぬのかよ次回。絶対見たくないなそれ」
げろ
この声はっ
「きょ、キョーシ・イヌカーイ」
「あ、やっぱそれ俺なの?」
「な、なんですか、まさかまだ仕事を押し付ける気ですか?」
「いや、今日はいいよ。お前以外みんな帰ったし」
ええ、なんですって?
いつのまに
「ひどいわっ…こんな乙女をこんな夜遅くにボッチで帰すなんてっ!
鬼畜よぉ!きてぃくよぉっ!」
「お前…頭おかしくなったか?ついに」
「いえ、通常運転です」
「そうだな」
はぁ…疲れた
帰ろう
「じゃあ全員帰ったんで私も帰っていいですね」
「あー…お前最近どうなの?多岐と」
え…
えっと
「…まあ…」
…
「へへ」
思わず顔がふにゃける
「…え、まじで?」
なんだその顔は
そんなにありえないとでも?
「なんですか!」
「いや…なんでもない」
なんじゃよ
「…えと…送るわ、駅まで」
…へ!?
いま、え!?
送るって言った!?
「送ってくれるんですか!?」
「駅までな」
ええ!?やった!!
なんでなんで??
「流石に遅すぎるからな。お前歩きだろ」
「はい!うわー!やった!ラッキー!」
キョーシ・イヌカーイは味方のようですね
「さっさとしろ」
はーい!