私に恋する可能性



「間部」





作業中、犬飼先生に手招きされる


「なんですか?」


「俺これから出張入ったんだわ。悪いけど今日の作業終わったらみんな帰して鍵かけといてくれね?」


ありゃ


「わかりました」


「遅くなりすぎないようにな」


「はーい!」


犬飼先生はふっと笑って私の頭の上にポンと手を置いた


そのまま見慣れないスーツを羽織って去っていく


…か、かっこいい


犬飼先生ってかっこいいんだ(確信)



「ひなたー?」


ハッ


つい固まっていた



「今日は先生がいないので早く仕事終わらせて早く帰りましょう!」


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