私に恋する可能性
多岐くんはそりゃあもうかっこいいもんで
そりゃあもうモテる
毎日いろんな女の子ぶら下げてるし、男の子の友達もいっぱい
そんな彼が私を選んでくれたことが素直に嬉しい
『付き合ってください』
普通のお決まりの言葉
それに返した私のビックボイス『喜んで』
あの後彼はじゃあよろしくと軽く言って去ってしまったけど
私の胸はもうパンパンだった
多岐くんが私を見てくれてる
その事実だけでこんなにも舞い上がれるんだから
多岐くんのクラスにつく
このクラスはいつも人がいっぱいいて賑わっている
ドアの隙間から中を見ると数人の男の子とご飯を食べている多岐くんを発見!
笑いあうその顔は胸をギュンと鳴かせるには充分
ガラッと思い切りドアを開ける
何人かと目があった気がしたけど特に気にすることもなく一直線に多岐くんの元へと向かう
「多岐くん!」