私に恋する可能性
「っていうかいいの?3時間目」
え?あ、げ
「さ、サボってしまった」
「サボるのたまになんじゃないの?」
うぐ
「こ、今回はちょっと…特別です」
「特別ねぇ」
はぁごめんよ先生
でも犬飼先生の授業じゃなくてよかった
「あ!」
いけない!忘れるところだった!
「多岐くん!好きです!」
危ない危ない
言える時にちゃんと言わなきゃね
ベットから降りて多岐くんとの距離を詰める
というか、何気に2人で会えるのは久しぶりなのでは!?
朝も会ったけど廊下だったから人いたし
久しぶりに2人きりだ!
「はいはい」
呆れたような表情で笑う多岐くん
もうその顔にすら胸がブレイクダンスを始める
あ、あ
それから言わなきゃいけないことがもう一つあったんだ
花火大会だ
体育の時に戻ってきたみっちゃん曰く
『い、一緒に行くことになった…よ』
だって!だって!
もううぅ!みっちゃん素敵だヨォ!
というわけで、私も言わなければならないのである
もう少し計画を立ててから言うつもりだったけど(嘘つけ)
この2人きりのチャンス!逃すわけにはいかない!