私に恋する可能性


5時45分



隣町の駅につき、目立つ時計を見るとその時間を示していた


15分前!いい感じ!


電車の中もそうだったけど浴衣の人が多いな


花火大会だしね!


行き交う浴衣の男女を見ながら待つ



どうしよう変に緊張してきた


汗かいてないかな…帯崩れてないかな


ちょっときつく結んでおこうかな


帯に手をかけた時だった



「あ、もういたんだ」


!!


久しぶりに聞いたその声に心臓が鳴る


ずっと考えてたから久しぶり感はないけど、やっぱり実物は妄想とは違うようだ


「多岐くん!」


ダメージジーンズに白いTシャツ
その上に長めのオシャンティな黒いパーカーを羽織ったスタイル抜群の金髪イケメン

銀色のピアスとネックレスがまぶすぃ

黒いハットの帽子の下から覗く切れ長の目に心臓がぶち抜かれる


もう…カッコよすぎぃぃ泣


「なんか久しぶりだね」


「お、お久しぶりです!多岐くんかっこいいです!」


「はいはいじゃあ行こうか」


ああああ神よぉ!

私は幸せですぅぅ!

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