新 不倫
「!!!!!!!!?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
皆へお茶を淹れる梅田課長・・
中央にドッシリ構える関本主任・・
忙しなく書類作成を急ぐ仲間の皆・・
それを小刻みに煽る長くん・・・
男しかいない刑事課の部屋に・・
“女性”の声が響いた・・・。
「・・・・・・・・・・・・。」
『・・・・・・・・。』
背中から掛けられた声・・。
振り返るとそこに・・・・
「平山・・クミコさん・・・。」
『・・・夫は・・・
私を殺した犯人じゃありません。』
「・・・・・・・・・・・。」
「星野君。」
「・・・はい・・・・。」
すぐさま反応して振り返った僕とは対照的に・・
背を向けたままで・・
微動だにしない豊川さん・・。
ただその背は・・猫から・・
ピンと張る直立へと変わっていた。
「6割5分キープおめでとうございます。」
「・・・・・・。」
「どうやら、そう簡単にクライマックスは迎えさせてくれないようですね。」
第4章 完