新 不倫
第5章
第5章
“ガチャリ”
仲間の皆に悟られないように、こっそりと部屋を抜け出した僕達は屋上へと来た。
・・事件発覚から今までその姿を見せていなかった死者。
平山クミコさんも、
大人しく僕達の後ろをついてくる。
「ゴホッゴホッ!君・・。」
「吸いません。」
「君からお願いします。」
「分かりました。」
『・・・・・・・・・・・。』
「平山さん・・。今までどうして姿を見せてくれなかったんですか・・?」
『・・・・・・・・・・・。』
「あなたに聞きたいことが幾つかありますが、まずは単刀直入に、
あなたを殺・・・。」
『夫ではありません。』
「あの夜、何があったんですか・・?
ご主人が犯人じゃないのなら、
あなたの首を絞めたのは誰・・」
『覚えていません。』
「え・・・・・。」
『ですが、夫ではありません。
お話は以上です。』
「あ・・ちょ・・ちょっと平山さん!」