新 不倫




平山コウスケ  夫婦
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ハンマーで頭を殴られたような衝撃が駆け巡った日々も、

クミコの葬儀が終わって、
少しずつ落ち着きを取り戻していく。


「ありがとね・・。
後は自分で出来るから。」


「・・はい・・・。」


8割ほど終わった荷造り。

短い間だったけど、平山夫婦が過ごしたこの部屋とも別れる決意を固めた。


段ボールにガムテープを貼り終わった後、手伝ってくれたその手に自分の手を重ねる。


「コウスケさん・・。」


「うん・・?」


「また・・落ち着いたら・・・。」


「・・うん。必ず迎えに行く。
だから一緒になろう。」


「・・・スッ・・スッ・・
私・・待ってます・・・。」



「ナオ・・一つだけ・・
聞いてもいいかな・・?

変な意味とかは全くなくて・・
ホントに素朴な疑問というか・・。」


「なんですか・・?」

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