新 不倫


「さぁ着きましたよ。」


学校から歩くこと15分ほど・・。

私たちの目の前に“鳥居”が現れた。


「・・隅吉神社・・・。」


「岸本さん。さっき君が見せてくれた絵に描かれていた境内は、

“ありふれた神社”ではありませんでしたか?」


「・・・・はい・・。」


「あ~・・じゃあここからは自由時間です。

腰が悪いので階段は勘弁させて頂きます。

私はここで待ってますのでぐるりと回ってみるといいですよ。」


先生がニコッと笑って足を止める。


「・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・。」


田中君とお互い無言で会釈した後、
一緒に中へと進んでいく。


< 33 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop