新 不倫
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「ハァ~~~サッパリした。
やっぱりお風呂が広いって良いね!」
「あの入浴剤最強でしょ?
肩こりがヤバい時よく使ってるんだ。」
「もう最っっっ高。
コウちゃんも入ってきなよ。」
「あ、ちょっとクミコに渡したい物が・・。」
「ん~??」
「これなんだけど・・・。」
「ノート・・?ってなに“マル秘”って?」
「これから結婚生活続けてく上でさ、もし俺に対してなんか不満が出てきたら、
この“夫婦マル秘ノート”に書き留めて俺に渡して。」
「え~~別にコウちゃんに不満なんて無いよっ。」
「ほら今はさ、お互い・・何て言うか・・全部が新鮮だから良いんだけど、
もしかしたら時間と共に見えてくる事とかもあるかもしれないから。」
「・・・さては、会社で既婚者の先輩方にアドバイスされたなぁ?」
「え!?いやいや・・そんな事ないよ。」
「アハッ!じゃあ一応ありがたく預かっておきます。
でも、もし不満が出てきても・・多分私、すぐ口で言っちゃうと思うから、
このノート使わないと思うよ?」
「勿論それでもいいけど・・俺こう見えても豆腐メンタルだから優しい言葉で頼むね。」
「・・ドヤ顔で言うなっ!」