新 不倫
課長の言葉を借りるなら、“絶頂”だった。
キッチンに2人で並んで一緒に作る夜ご飯も、
手を合わせた後、テレビに向かって一緒に頭を悩ませるクイズ番組も、
食後、アマゾンプライムで一緒に見る海外ドラマも、
何をしている時でも、
何もしていない何気ない時間も。
・・アラフォーのオッサンがこんな事を言ってもいいのか分からないけど、
日を重ねるごとに、隣にいる人への“好き”が強くなっていった。
「「・・・・・・・・・・。」」
それと・・シングル2つにしなくて本当に良かった・・。
「「・・・・・・・・・・。」」
日を重ねるごとに、“ぎこちなさ”と“変な遠慮”と“ド緊張”は解けていって、
「「・・・・・・・・・・。」」
時計の秒針が響く中、
お互い静かな吐息が漏れ合う。