僕と私のはじまりの夏 #明side
晴君の想い
晴君の家がどこなのか
知っているわけではない
晴君が何を思っているのか
わかるわけでもない
それでもなぜか、海に行けば
晴君に会えるような気がした
私は海までひたすら走った
はぁはぁ
息が切れて苦しい
でも、晴君に会いたい一心で走り続ける
明日の朝にはいないんだ
だったら今日の夜に出ていくってこと
会うなら今しかないんだ.......!
「はぁはぁ」
海に着いたけど、
そこに晴君の姿はなかった
「せ..い..くん.....!」
私は砂浜に座り込んでしまった