僕と私のはじまりの夏 #明side
すると、
「明.....?」
私を呼ぶ声が聞こえた
その声は まさしく
私の聞きたかった人の声で...
バッと振り返るとそこには晴君が
「晴君.....!」
「わっ!どうしたの?明」
「私、晴君に会いに来たの」
「えっ?」
「明日の朝にはいないって聞いたから。
私はどうしても もう一度晴君に
会いたかった、その寂しそうな表情の理由も教えてほしかったの.....!」
私がそう言っている間、
晴君が口を挟むことはなかった
「私は...私は.....!晴君が.......!」
そこまで言ったとき、不意に
晴君にギュッと抱き締められた