エリート御曹司と婚前同居。 〜人助けしたら、契約結婚させられそうです〜
第三章 同居生活と気づく気持ち
朝6時半には麗央さんが起きてくるまでに朝ごはんを作る。
昨日、鮭が食べたいと言った彼の為に今日は和食にしてみた。
ご飯に味噌汁、リクエストの鮭のムニエルを作ってみたけど……美味しいか不安だ。
もう、ここへ引っ越して彼曰く『婚前同居』を始めて早いことで一ヶ月経つというのに……不安になる。
「おはよう、美唯〜!!」
「……麗央さん!? く、く、くっつかないでくださいっ」
「……ん、いいでしょ? 美唯が可愛いから仕方ないよ」
そして、もう一つ。不安材料はこれだ。
彼のスキンシップが……とても、激しいことだ。
「……良くないですっ! 味噌汁、麗央さんが好きな白味噌にしたんですよ、だから離れてください! 」