エリート御曹司と婚前同居。 〜人助けしたら、契約結婚させられそうです〜
「大好きだ美唯……ベッドに行こう」
「えっ!? なんでそうなるんですかっ? お、下ろしてください─︎─︎─︎─︎─︎」
麗央さんは、私が反論しているというのに抱き上げた。これはさっきと同じお姫様抱っこというやつでは……?
「もう遠慮はしない、美唯に沢山触れ合いたい……美唯、好きだ……やっと美唯が手に入った」
「れ、麗央さん……んっ」
ベッドがギシ、ギシと音を立てる。触れられた場所が熱い……。
「は、恥ずかしいです……麗央さん」
「綺麗だよ、美唯……だから恥ずかしがるな」
麗央さんは私の服を脱がすと、覆いかぶさった。そしてキスを落とす。彼とのキスは深くて、熱くて……。
「美唯、俺に溺れて……俺のモノになってよ」
私は麗央さんの言ったとおり、溺れていく。
本当に本当に幸せで……幸せすぎて怖いくらいに。
私は忘れていた。彼の立場を……。
─︎─︎─︎彼がigarAshiの後継者だということを。