エリート御曹司と婚前同居。 〜人助けしたら、契約結婚させられそうです〜
結局、そのあとは送ってもらったんだけど彼とは家が意外にも近かった。
帰る方向同じというのは知っていたものの、近所だなんて知らなかったなぁ。
それから、お風呂入ってお布団に入ると久しぶりにスマホの電源を入れた。
「え? 何この数……着信履歴0が多い、新着メッセージも……」
[美唯、明日の15時テレビを見てほしい]
[どこにいるかわからないけど、俺は今でも好きだから]
麗央さん……っ
なんで?
……貴方はちゃんとした家柄の娘さんと結婚するんじゃなかったの?
素敵なご令嬢と結婚して、お父様の後を継いでigarAshiの社長になっているとばかり思って過ごしていた。
そういうニュースから避け続けていたし、スマホの電源を切っていた。
ずっと、麗央さんは私を想ってくれていたの?
いろんな想いを馳せていれば、私は夢の中に落ちて行った。
私だって、麗央さんのこと今でも─︎─︎……