エリート御曹司と婚前同居。 〜人助けしたら、契約結婚させられそうです〜


そして翌日、起きるともう11時すぎ。
バイトがオフだからって、寝過ぎた……。

朝とお昼のごはんを準備していると、テレビでは麗央さんの独立話で盛り上がっている。話題は耐えない。

会見をするから余計に、かな……。
ごはんを食べてその会見前に浜辺に行って少し歩く……すごくモヤモヤしていた。


「……麗央さん……っ会いたい」


会いたい、すごく。
会いたい、会いたい……君に会いたい。

君に会いたい、抱きしめてほしい。

君に会いたい、沢山沢山キスをしてほしい……。


「会見だけ見て、諦めよう……一目だけ見れば諦められる気がする」


君への想いを、断ち切りたい……のに今でも彼への想いが私の心を支配する。麗央さんを想えば想うほどに寂しくて切なくて、もう一年経つのに涙が溢れそうになる。

アパートに戻りテレビをつければ、久しぶりに見る麗央さんが映っている。
見て…想いを断ち切りろうだなんてそんなの、無理だ。

君の声も真剣な顔も笑っている顔も全て……思い出せる。



《それでは、五十嵐麗央新社長による会見を始めます─︎─︎─︎》











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