エリート御曹司と婚前同居。 〜人助けしたら、契約結婚させられそうです〜
急にマシンガントークを始めた武智さんの言葉を遮る。
「─︎─︎─︎私はっ……好きです、今でも麗央さんのことが……忘れられないですっ」
「じゃあなんで……?」
「私は相応しくない……から、彼の隣に立つ資格ない、です」
すると武智さんはいきなり、声を出して笑い出した。
「それ、麗央も言ってたなぁ……俺は相応しくないからにげてしまったんだーとか、隣に立つ資格がないだとか……似たもの同士だね」
……似たもの、同士……。
「大丈夫、想いが同じなら美唯ちゃんは麗央の隣にいていいんだよ」
そう言って武智さんは私をこのアパートから連れ出した。
アパートの下には……さっきまで会見をしていたはずの、麗央さんがいた。
「……美唯、迎えに来たよ」