エリート御曹司と婚前同居。 〜人助けしたら、契約結婚させられそうです〜
「今日はお休みなので大丈夫ですよ、車で来ているので駐車場に行きましょう」
五十嵐さんは、立ち上がると駐車場の方へ歩き出した。これはついて行かなきゃいけないパターンだよね……勝手に帰ったら失礼だし、お偉い様だし。
五十嵐さんについて駐車場へと向かうと、
「これです」
彼の指差す方には当たり前のように白くて綺麗な高級車があった。
「さぁ、乗ってください……どうぞ」
サラリと当たり前のように、助手席のドアを開いて乗るように促される。
会釈して「あ、ありがとうございます」と言ってから乗り込む。
この車、すごく座り心地がいい……すごい。こんなの初めて乗る。
それと同時にドキドキする。車に二人、しかも男性と乗ることは無い。それに恋愛経験もないからか免疫もない。
「そこのボタンで椅子の調節出来るから楽な場所に調節してね」
「は、はいっ! ありがとうございます」
隣の五十嵐さんを見れば横顔も凄い綺麗で、こんな人の車に乗っているなんて……。