エリート御曹司と婚前同居。 〜人助けしたら、契約結婚させられそうです〜
パーティーが終わりレジデンスへと戻ると、麗央くんがコーヒーの用意をしてマグカップをテーブルに置いた。
「美唯、コーヒー飲もう?」
麗央くんに言われてテーブルまで行こうと立ち上がった時、
「美唯、俺を選んでくれてありがとう……これから先、何があっても君を守ります」
麗央くんは私の前に屈み、小さな四角い箱を差し出した。
「結婚しよう、美唯……家族になろう。」
「はい……私で良ければ。麗央くんよろしくお願いしますっ」
麗央くんは、私の左手に触れるとエンゲージリングを薬指に嵌める。
恋に落ち、好きになった人に選んでもらえるなんてきっと奇跡に近いこと。
麗央くんの優しさに甘えたりせずに、彼を支えたい。
麗央くんのことを私も幸せにしたい。
「美唯、ずっと……君を愛すことを誓うよ。」
麗央くんのことを、幸せにすることを─︎─︎─︎─︎……私は、誓います。
fin.