エリート御曹司と婚前同居。 〜人助けしたら、契約結婚させられそうです〜
程なくして連れられて来たのは普通の喫茶店だった。
「ここのね、コーヒーがとても美味しいんだ……そういえばコーヒー好き? ……嫌いだったりする?」
「いえ、コーヒー好きです」
「良かった、じゃあ行こう」
意外にも普通な喫茶店で逆に驚く……高級車に乗る人だから高級なとこかとか身構えちゃったよ。
「朝比奈さんコーヒーでいい? あと軽く食べたいものあるかな?」
「コーヒーだけで大丈夫です」
五十嵐さんが注文をするとコーヒーとプリンがやってきた。あれ……プリンは頼んでないよね?
「ここのプリン絶品だから食べて欲しくて」
そう言われれば拒否することは出来なくて口に運んだ。彼が絶品だと言うのはわかる気がする……口の中でとろけて卵が濃厚だ。