君と夏。
Episode4.始まり
心地いい日差しがカーテンの隙間から顔を出し、
スッキリと目が覚める。
今日は体育祭当日。
身支度をすませ家を出ると、そこには一足先に
向葵が待っていた。
おはよう!と何気ない挨拶を交わす。
向葵「髪の毛似合ってる。可愛い。」
凛夏「えっ?ありがと笑」
無愛想な顔をした向葵が頬をほんの少し赤らめながらそっぽを向く。その仕草が心をくすぐる。
歩幅をそろえて歩き出す。
少し歩いて結衣たちと合流する。
結衣「ポニテ可愛い!」
凛夏「ありがとう!」
颯太「結衣も可愛いよ」
結衣「やめてよ////」
今日も2人のイチャつきっぷりを微笑ましく見守る。
楽しく話しているとあっという間に学校に着く。
「これより第26回桜羽高校体育祭を開会します」
そのアナウンスとともに全校生徒が盛り上がる。
競技はどんどん進み2年生の借人競走になった。
遠目で眺めていると、向葵がこちらへ真っ直ぐに向かってくる。
ざわつく周りの声。
向葵「きて、、」
凛夏「えっ?」
抵抗する間もなく腕をグッと引っ張られる。
(こんなの手繋いでるようなもんじゃん///)
向葵「ありがと!凛夏のおかげで1位!」
凛夏「う、うん笑笑」
あまりにも眩しい笑顔で言うから、ふいに胸が高鳴った。心臓の音が聞こえないか心配になる程。
その後も学年ごとの種目などで盛り上がっていき、気がつけば後夜祭。
向葵に連れられ校舎の中にはいる。
もちろん皆後夜祭に行っていて、人はいない。
シーンと静まりかえる教室に漂うなんとも言えない気まずい空気。
それを振り切るように口を開く。
凛夏「そういえば、借人競走のお題って
なんだったの??」
向葵「あのさ、」
凛夏「ん?」
向葵「ずっとお前しか見てなかった。
好きです。俺と付き合って下さい。」
凛夏「えっ、もちろんです。
私も好き!」
その瞬間大きくて暖かい身体に優しく包み込まれる。
嬉しくて涙が止まらなくなった。
身体を離すと、向葵の柔らかい唇が私の唇に触れる。
腰をグイッと引き寄せて、触れるだけのキスから溶けるような甘くて深いキスにかわる。まるで唇を奪われたみたい。
凛夏「んっ、苦しいってば」
向葵「ごめん、凛夏が可愛くてつい」
そんな事を意地悪そうな笑みを浮かべて言う彼。
向葵「まだまだ俺には勝てないな笑」
凛夏「そんなことない!」
今度は自分から向葵の唇を奪う。
林檎みたいに顔を赤くして向葵がこう言う。
向葵「もう俺の負けだ////」
2人で幸せな時を過ごす。
凛夏「そろそろ行こっか!」
向葵「そうだな」
結衣「どこ行ってたの〜??」
結衣が何かを察したようにニヤニヤしながら
聞いてくる。
"俺のだからあんまいじめんなよ" と向葵が
抱き寄せる。
颯太「えっ、お前ら、」
凛夏「ちょっと、、、」
『おめでとう!』
2人が声を揃えて笑顔でそう言う。
『ありがと!!』
私と向葵も笑顔で返す。
結衣「今度ダブルデートしようね!」
向葵「え?独り占めできないじゃん」
凛夏「何言ってんのよ笑」
颯太「いこうか!笑」
今日もいつものように何気ない会話を交わす。
でも、今までとは違う。向葵が彼氏になった。
そんな幸せを噛み締めて高校生活を送っていく。
始まったばかりの夏はまだまだあつい。
END
心地いい日差しがカーテンの隙間から顔を出し、
スッキリと目が覚める。
今日は体育祭当日。
身支度をすませ家を出ると、そこには一足先に
向葵が待っていた。
おはよう!と何気ない挨拶を交わす。
向葵「髪の毛似合ってる。可愛い。」
凛夏「えっ?ありがと笑」
無愛想な顔をした向葵が頬をほんの少し赤らめながらそっぽを向く。その仕草が心をくすぐる。
歩幅をそろえて歩き出す。
少し歩いて結衣たちと合流する。
結衣「ポニテ可愛い!」
凛夏「ありがとう!」
颯太「結衣も可愛いよ」
結衣「やめてよ////」
今日も2人のイチャつきっぷりを微笑ましく見守る。
楽しく話しているとあっという間に学校に着く。
「これより第26回桜羽高校体育祭を開会します」
そのアナウンスとともに全校生徒が盛り上がる。
競技はどんどん進み2年生の借人競走になった。
遠目で眺めていると、向葵がこちらへ真っ直ぐに向かってくる。
ざわつく周りの声。
向葵「きて、、」
凛夏「えっ?」
抵抗する間もなく腕をグッと引っ張られる。
(こんなの手繋いでるようなもんじゃん///)
向葵「ありがと!凛夏のおかげで1位!」
凛夏「う、うん笑笑」
あまりにも眩しい笑顔で言うから、ふいに胸が高鳴った。心臓の音が聞こえないか心配になる程。
その後も学年ごとの種目などで盛り上がっていき、気がつけば後夜祭。
向葵に連れられ校舎の中にはいる。
もちろん皆後夜祭に行っていて、人はいない。
シーンと静まりかえる教室に漂うなんとも言えない気まずい空気。
それを振り切るように口を開く。
凛夏「そういえば、借人競走のお題って
なんだったの??」
向葵「あのさ、」
凛夏「ん?」
向葵「ずっとお前しか見てなかった。
好きです。俺と付き合って下さい。」
凛夏「えっ、もちろんです。
私も好き!」
その瞬間大きくて暖かい身体に優しく包み込まれる。
嬉しくて涙が止まらなくなった。
身体を離すと、向葵の柔らかい唇が私の唇に触れる。
腰をグイッと引き寄せて、触れるだけのキスから溶けるような甘くて深いキスにかわる。まるで唇を奪われたみたい。
凛夏「んっ、苦しいってば」
向葵「ごめん、凛夏が可愛くてつい」
そんな事を意地悪そうな笑みを浮かべて言う彼。
向葵「まだまだ俺には勝てないな笑」
凛夏「そんなことない!」
今度は自分から向葵の唇を奪う。
林檎みたいに顔を赤くして向葵がこう言う。
向葵「もう俺の負けだ////」
2人で幸せな時を過ごす。
凛夏「そろそろ行こっか!」
向葵「そうだな」
結衣「どこ行ってたの〜??」
結衣が何かを察したようにニヤニヤしながら
聞いてくる。
"俺のだからあんまいじめんなよ" と向葵が
抱き寄せる。
颯太「えっ、お前ら、」
凛夏「ちょっと、、、」
『おめでとう!』
2人が声を揃えて笑顔でそう言う。
『ありがと!!』
私と向葵も笑顔で返す。
結衣「今度ダブルデートしようね!」
向葵「え?独り占めできないじゃん」
凛夏「何言ってんのよ笑」
颯太「いこうか!笑」
今日もいつものように何気ない会話を交わす。
でも、今までとは違う。向葵が彼氏になった。
そんな幸せを噛み締めて高校生活を送っていく。
始まったばかりの夏はまだまだあつい。
END