毎日お前の事で頭がいっぱい
目が覚めるとベッドの横に



郁弥先輩がいた



「先輩…」



と…起き上がった



「ごめんな…俺達のせいで…」



「そんな事…」



郁弥先輩の顔が泣きそうだった



「先輩達が悪いんじゃないんです
私自身の問題なんです」



「お前自身⁇何かあるのか⁇」



「私…父親を殺したんです…」



「はあ⁇殺した⁇」



「カラオケ…」



「カラオケがどうした⁇」



「私が5歳の時父親とカラオケに行ったんです…その時その店火事になったんです
父親は焦げた匂いがするって言って
様子を見に行って…
なかなか帰ってこないから不安で
部屋から出たんです
父親を探して…でも火はすぐに広がり」



涙が止まらない



「火の向こう側に父親を見つけたんです
それで駆け寄ろうしたら…
父親がその火の中私の所へ来て…
助けてくれて…外に出たけど…
父親は煙を吸っていたので…助からなかった
私は少しの火傷で済みましたが…」



「もういいよ…わかったから…
思い出させてごめん」



でも先輩に何故か聞いて欲しかった
ずっと誰にも言えなかったから…



「それから母親から人殺しと言われ
虐待が始まったんです…」



先輩は驚いていた




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