極道の彼は子持ちの私に溺愛する
「ごめんね、いつも寂しい思いさせて?」
「ううん」
そういいながら少し寂しそうな顔をする姿をみると
この子も普段は大人びてるけどちゃんと子どもなんだなと感じる
「…それにしても髪伸びたね、明日美容室行こうか」
律希の前髪はそろそろ目にかかりそうな感じだ。
本当は私が髪を切ってあげたいんだけど私は不器用だから絶対変なところを切っちゃう自信しかない。
だからこういうのはいつもプロに任せている
「さて、律希そろそろお家出ようか。お外雨降ってるから今日はレインコートを着ていこうか。」
雨の日って本当は好きじゃないんだけど律希のレインコート姿を見ると本当は憂鬱でしかない雨の日が癒しの日になる。
というのも、律希のレインコートは可愛いカエルのデザイン。これは、ななちゃんが雑貨屋さんで一目惚れして即買いしたもの
「これゆき?」
「うーん?これは雨だね」
「ゆきふらない?」
「どうだろうね、お母さんにはわからないな~」