極道の彼は子持ちの私に溺愛する


「…うん」

「恋人って過程すっ飛ばして悪いけど俺と一緒に律希を育ててほしい、

…もも結婚しよう」



彼なりのプロポーズが私の心に大きく響く
そのプロポーズにどうしてもすぐに返事ができない

そんな私はダメな親だろうか



「…少し考える時間がほしい、です」

「あぁ、分かっている。」

「私、色々どうしたらいいか分からなくて、」



ちゃんと分かってるけど頭が追いつかない
嬉しいのに、返事がすぐにできない



「3年も隠れんぼに付き合ったんだ、あと少しぐらいなら待てるよ。」

「…ありがとう」



耀生さんは 『考える時間はやるが、隠れんぼはするなよ』ってついでに言ってきた

私もやっぱり信用ないなー


仕方ないんだけど、





5分後ぐらいにインターホンが鳴った

耀生さんが眠そうにあくびをしながら玄関ドアの鍵を開けに行った。


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