キミに恋なんてありえない!?





おいおい、頼むからまじ勘弁して…

り!せ!い!


「わ、わかったから。離れないから大丈夫だって」


離れるわけがない。



「ほ、ほんとに?」


上目遣いで俺を見上げる萌桃。

これも無自覚なんだろ、タチわりーなおい。


「ほんとだから。
俺だって男なんだよ。その上目遣いやめろって」



うるうるした目で見んなよまじで。


よっぽど寂しいのか


ぎゅーーーーー


お、おい?
これも熱のせいか?


俺から離れようとしない萌桃。



もういっそ熱のせいでいいから



好きになれよ……




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