キミに恋なんてありえない!?
「うわー、やばいな。ごめん、少し染みるかも」
血がダラダラと出てきていたので急いで水をかけた。
「……っ!」
顔を歪めながら下唇を噛んだ女の子。
「…たしか今日、保健室の先生いないんだよね?
手持ちの絆創膏でごめんね」
ポッケに入っていた絆創膏を取り出して貼ってあげた。
「早く治るといいね!」
そういうと女の子は顔を赤くした。
どうしたんだろ?
「あ、ありがとう萌桃ちゃん!」
一言だけつげるとぴゅーっと走って行ってしまった。