キミに恋なんてありえない!?
軽くパニクっていると目の前に影ができてあっという間に暖かい温もりに包まれた。
……これ、知ってる。
いつも私を抱きしめてくれる腕だ。
「あ、蒼?」
「あー、悪い。少しこのままでいさせて」
「?う、うん…?」
やっぱり蒼の腕は安心する。
「…その、先輩に言い返してくれたやつ、さ。」
「え、き、聞いてたんだ…」
かぁぁっと顔が熱くなるのがわかる。
……恥ずかしい
「嬉しかったよ。ありがとな」
「へ?」