キミに恋なんてありえない!?
蒼の抱きしめる腕が強くなった。
女の子がいっぱいいるとか言われたの、やっぱり嫌だったのかな?
「…私は先輩みたいなこと思ってないから。
蒼はかっこいいよ。先輩よりも誰よりも。
もちろん顔だけじゃなくてね、いろんな面でかっこ悪いなんて思ったことない。」
蒼の胸にすっぽりはまっていた顔をあげてにっこりと微笑んだ。
「……あぁぁぁ。
ほんと、無自覚なのがムカつく」
と蒼は頭を抱えた。
よく見ると耳まで真っ赤に染まっていた。
「俺、期待するよ?
絶対落とすから覚悟しとけ」
そう耳元で囁かれ真っ赤になったのは言うまでもない。
……言ってる意味はわかんないけど。