キミに恋なんてありえない!?




ぎゅっと目を閉じた。

ドドドドと落ちていき最後に痛みが走る。



「っ……いっ」




目を開けると運がいいのか悪いのか誰もいない。
周りを巻き込むのはごめんだ。でも誰もいないとなるとそれはそれで困る。

階段は6段ぐらいのとこから落ちたのでたいした怪我はないだろう……


と思っていた。




このあと選抜のリレーが始まる。

「行かないと……」



ちょっと、いや、結構痛かったけどそんなことしてる暇はない。


床に手をついて立ち上がろうとした時


ズキッ


「いっ…」


右足に痛みを感じたので見ると、赤く腫れ上がっていた。

う、嘘……


で、でも!あとリレーしか残ってないし!大丈夫!


壁を使って立ち上がった。


ズキズキ────



「────っ」



.



*


.


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