キミに恋なんてありえない!?
「萌桃!」
「ありがと柊くん!」
柊くんからのバトンを受け取り走り始める。
なんかね、なんかね。
蒼に心配してもらえただけですっごくやる気が出るんだ。頑張れって言われただけで頑張ろうと思えるんだ。
この気持ちに名前をつけるとしたらきっと──────。
痛みなんて忘れちゃえ!
先頭を走ってるから責任重大。
不思議、痛くない。痛くないと言ったら嘘だけど痛いと言っても嘘になる。
最後のカーブにきた時、
ズキッ
「……っ」