キミに恋なんてありえない!?




痛い……っ


すると観客席が急にわっと盛り上がった。

視線を向けると蒼が1位でゴールしていた。


ふふっ、かっこいいな。


蒼を眺めていると、こっちに蒼が走ってきた。


え?え?どうしたの?



「萌桃!!」


私のところまで来ると同じ目線になるようにしゃがみこんでくれた。



「やっぱり怪我してたんだろ?
無理すんなって言っただろ…」


辛そうな顔をして私を覗き込んできた。


「ご、ごめんね……え、わっ!?」




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