キミに恋なんてありえない!?
なんで、蒼が辛そうな顔するの?
「わ、私気づいてくれただけで嬉しかった、よ?」
「でも……」
「でもじゃない。だから、ありがとう」
笑顔で蒼に言った。
蒼は見る見るうちに顔が赤くなっていく。
「……っ、こんの無自覚めが」
「いた!」
おでこをデコピンされ地味に痛い…。
蒼に手当てをしてもらいみんなのとこに戻った。
もちろん蒼に肩を貸してもらった、けどね。
「萌桃ー!気づけなくてごめんねー!!」
「大丈夫?トイレついてってやればよかったね」
夏海と羽瑠がすぐに駆け寄ってきてくれた。
「蒼くん、萌桃のことさらう王子様みたいだったよー!いっけめーん!」
夏海は蒼の肩をバシッと叩いた。