キミに恋なんてありえない!?
「勇気をだして伝えてくれてありがとう。
気持ちは嬉しい。けど……」
そう言うと松田くんは私の目を見る。
「松田くんの気持ちには応えられない。
ごめんね」
そう言い頭を下げた。
松田くんは手を引っ込め悲しそうに笑った。
「ううん。聞いてくれてありがとう、宇佐美さん。
話せてよかったよ」
なんていい人なんだろう。
お礼を言うのは私の方なのに。
きっと、私より素敵な相手が見つかるよ。
「こちらこそ、好きになってくれてありがとう」