キミに恋なんてありえない!?
曇った表情のまま蒼のところまで歩く。
蒼は足を見ながら心配そうにしていた。それと、さっきの私の言葉の意味に眉を寄せて首を傾げている。
早歩きしながら大丈夫だよと言い蒼の目の前まで来た時だった。
「えっ……」
急に足に力が入らなくなり目の前に倒れそうになった。
蒼も急なことで支えることが出来なかったんだろう。
蒼の上に乗ってしまい一緒に倒れ込む。
それと同時に唇に柔らかく生暖かい感触が。
蒼の顔が目の前にあり息がかかる。
2人で目を見開き目が合う。
──────え?