キミに恋なんてありえない!?



は?

私ってそんなに危なっかしい?


蒼をチラッ見るとお母さんとお父さんの気持ちに共感したように頷き


「安心して。萌桃は俺が守る」

「……っ」



その真剣な表情と言葉にドキッと胸が高鳴った。


何度か私抜きの3人でよくわからない会話をしていた。
"私を守れ""私が危ない""蒼くん応援してる"とか言う3人の会話に私の頭にははてなマークでいっぱいだった。


「じゃあ行ってくるわね」

「「行ってらっしゃい」」


しばらく話したあと弾むような軽い足取りで2人は家を出た。



……シーン。


2人ってこと忘れてた。
だめだ、2人って意識するだけで心臓がうるさい。

意識しすぎでしょ、私。




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