キミに恋なんてありえない!?
そう言うと蒼はまたニヤッと笑う。
うっ……。
その意地悪な表情にまたドキッと胸が高鳴った。
……っなにそれ
確信犯ってまるで、私のこと好きみたいじゃん。
期待させないでよっ……
「あ、蒼、な、なんかいつもと違くない?」
「んー?何がー?」
「……な、なんか……その…」
意地悪になったというか、甘いセリフが多くなったというか……。
あっ、でも、蒼の好きな人を落とすための練習台とか?
それならありえる。
「なにー?ドキドキしてんの?」
「なっ!」
図星をつかれて顔が赤くなるのがわかった。
そんな私を見て蒼は余裕な笑みを見せ私を壁に追い詰めた。