キミに恋なんてありえない!?
「し、死んでほしくないならやめてよ……っ」
ほんとに心臓に悪いから!
お父さんお母さんいなくなってからの態度が違いすぎる!
「えー?やだよ」
「なっなんで……っ」
「だって、萌桃に意識してもらわないと困るもん」
「……っへ?」
どういう意味?
ぽかんとしていると蒼は私から離れた。
「俺、一旦部屋行くね。」
するとバタンと部屋を出て行った。
それと同時に壁に背中をつきながらズルズルと座り込む。
「な、なにそれ……っ」
私、可能性あるの?
期待させるようなこと言わないでよ。
「……っばーか」
そんな私と同じで自分の部屋にいる蒼は
「あいつ……可愛すぎだろ」
と呟いていることは当然知るわけもない。