キミに恋なんてありえない!?
蒼side
〖蒼side〗
終業式の日のこと。
俺はこの日決めたことがある。
「蒼ー帰ろー!」
「おう」
萌桃が自分の席から大声で俺を呼ぶ。
明日から夏休み。
みんなに会うのも次は二学期かぁ。
「蒼くんばいばい!!」
「早く二学期になってほしいなぁ」
「蒼くんに会えないの寂しすぎる!」
俺のファンクラブの子達が帰る前に話しかけてくる。
そうだね、と笑顔で返すときゃー!と顔を赤らめて教室を出ていく女の子達。