キミに恋なんてありえない!?
どうしたんだろう?
なんの会話かなと首を傾げていると楢崎との会話が終わったのか手を振っていた。
よし、帰るか。
そう思い鞄を持つと楢崎が俺の席までやってくる。
「ねー、蒼くん」
「どうした?」
ニヤニヤと俺を見ながら話しかけてくる。
「夏休み積極的にならないと、萌桃は蒼くんの気持ちに気づかないわよ?」
「……は!?」
え、バレてんの?
そんな俺の心情を読み取ったのか
「バレバレよ。夏休みに距離つめて告白でもしたら?」
「…っいや、気まづくなるのも嫌だろ」