キミに恋なんてありえない!?
「萌桃!無事だったか?」
「……え?」
無事って?どういうこと?
「よかった。帰り遅かったからまた変なのに絡まれたのかと。」
安心したのかほっと胸を撫で下ろす蒼。
「ふふ、大丈夫だよ」
それだけ大切に思ってくれてるんだ。
そう考えるうちに好きが膨らむ。
世界がきらきらしてる。明るい。
こんなに毎日が幸せと感じたのは蒼に出会ってからだ。
……花火大会、告白しようかな。
───この時は花火大会で世界で1番大嫌いな人に会うとは思わなかったんだ。