キミに恋なんてありえない!?





私の目に入ったのはたくさんの女の子。

誰かを取り囲んでいるようだった。



真ん中には見覚えのある人影が2人。



「かっこいいですね!」

「やばい、こんなイケメン初めて見た!!」

「お名前なんて言うんですか?」




と声が。





「……あれって、」

「うん。そうだよね」



蒼と柊くんだ。

それにしてもすごい人だかり。
モテる男は辛いよ。



「気づいてくれるかな?」

「あの中に入っていく勇気ないよ」


あの中に入れば女の子からの冷たい視線を浴びるのは目に見えている。


どうしようと困っていると女の子に笑顔で対応している蒼と目が合った。




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